弁理士の方あるいは、知的財産の分野でお仕事を

弁理士の方あるいは、知的財産の分野でお仕事をされている方に質問したいのですけ...弁理士の方あるいは、知的財産の分野でお仕事をされている方に質問したいのですけど、仕事をするのにあたって法律の知識のほかに、どのぐらいの専門分野に関する知識が必要となりますか? 大学院卒業程度でしょうか?やはり研究職を経たほうがいいのでしょうか?専門分野という点では、大学院卒程度であればそこそこいいと思います。

 

ただ、理解力という点ではやはり博士号取得者や研究職研究者の方が(研究を経ずに知財業務をしている人よりは)平均的に高いのは事実だと思います。

あくまで人それぞれの部分もありますが、技術の「理解力」って先天的ではなくて実際に研究をしながら養われる側面も大きいので研究経験はプラスになるでしょうね。

 

例えば、「いい弁理士」の能力の一つとして「変形例」の記載が厚い弁理士が挙げられますが、変形例をしっかり充実させられるレベルの弁理士になるには発明を聞いて理解するだけでは足りなくて、それを完全に頭に入れたまま発明の本質的な性質はどこなのか(因果性)を抽出して、そっから変形例を発展させるというカタチですので研究経験のない人にとってはなかなか難しい点だと思います(どこまで発明を広げれるかを考えられない)。

発明者と同じ土俵にまで立てる弁理士はクライアントからの信頼も厚く、いい弁理士と言えるでしょう。

 

 

ただ、最終的にはクライアントから言われた内容をほとんどそのまま文書にする程度の「レベルの低い弁理士」もたくさんいますし、それならば専門分野の素養はあまりいらない気がします(発明を理解できるレベルならそれでいいです)。

最終的にあなたがどういった弁理士を目指すのかにもよるのかもしれません。

 

正直、単なる学卒で食って行ってる人もゴマンといますから。